
パンツェロッティ
パンツェロッティはモッツァレラとトマトソースを小麦粉の生地に詰めて揚げた揚げパンの一種として知られています。出来立ての熱いうちに食べるのが一番ですが、一口目には注意してください!

材料
パンツェロッティおよそ20個分
生地:
- ぬるま湯 570 ml
- 00-タイプ小麦粉 500g (または準強力粉)
- マニトバ粉 500g (または強力粉)
- 活性ドライイースト 7g
- エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1
- 塩 小さじ3 ½t
- 砂糖 小さじ2杯
フィリング:
- モッツァレラ 500 g
- トマトピューレ 200 g
- 乾燥オレガノ
- 塩ひとつまみ
- 揚げ油
起源
イタリアの多くの代表的な料理と同様、パンツェロッティ(または単数形で'パンツァロット')は、プーリア発祥の地方の「質素な料理」を原点としています。農家の代表的な料理として知られるパンツェロッティはイタリアの家庭にある一般的な食材、すなわちモッツァレラとトマトを使い、おいしく余ったパン生地を利用する食べ方でした。その具材には、モッツァレラ、トマトとオレガノが広く使われていますが、チーズのバリエーションと同様、地方色が豊富で、リコッタフォルテ、スカモルツァチーズなども使われ、アンチョビ、プロシュート、オリーブが使われている地域もあります。
このプーリアの代表料理は南イタリアのデリ、ピッツェリアやパン屋にも並び、広く親しまれているストリートフードで、注文と同時に揚げてくれます。人気店では揚げたてのパンツェロッティを待つ行列があることも珍しくありません。




レシピ
ご家庭でこの南イタリアのストリートフードを作る時には、かならずご家族やお友達とご一緒にお楽しみください。一人だと、食べ過ぎでしまうから、、、。プーリア風に、家族や友人とパンツェロッティパーティをして、大人数で作りながら楽しみましょう。揚げる前の、パンツェロッティは冷凍保存もできます
作り方
生地を20等分にし、球状にする。丸めた生地を天板に並べラップで覆い、2時間ぐらい、約2倍の大きになるまで待つ。
待ち時間に具材を準備。モッツァレラをキューブ状に刻み、中サイズのボウルにトマトピューレを入れかき混ぜる。塩、オレガノを入れ、味を調えます。
生地が膨らんだら油を熱しましょう。
作業台に薄く油をひき、球状の生地を20㎝の円盤状に伸ばし、生地の半分に大さじ山盛り一杯のフィリングをのせてください。生地を片側から慎重に持ち上げ、もう一方の上に折り重ねて半月形にし、親指で押して閉じます。昔ながらのパンツェロッティの形にするには、揚げている間に開いてしまわないように、端を織り込みフォークの背を使って押します。
深めの揚げ鍋に油を入れ温め、一度に2つずつ、熱した油にそっと入れ、まんべんなく火が通るようにします。一度ひっくり返し、両面が黄金色になるまで4-5分揚げてください。穴杓子でパンツェロッティをペーパータオルに取り出し、余分な油をきり、残りを揚げ、熱々のうちに食卓に出しましょう。
逸話
「パンツェロッティ」という名称は、油の中で揚げられたときに膨れたお腹のようにペストリーが膨らむ様子から、お腹を意味する「パンチア」のプーリアの方言である「パンツァ」が由来となっています。