
メラヴィリア・サンド
2017年の夏に地中海のオアシスさながら街に華やかさを加えているバー・メラヴィリア(「サンペレグリノ フルーツビバレッジ」がミラノにオープンしたポップアップカフェ)には、シチリアの伝統的なパンとして知られるムッフォレッタのメラヴィリオーサ・ディ・マーレ(海のすばらしさ)と名付けられたサンドイッチがおすすめメニューとして提供されました。
柔らかなムッフォレッタのバンズに、地中海でとれた貴重な赤エビのタルタルと抜群の相性のクリーミーなストラッチャテッラ・チーズが挟まったサンドイッチです。

材料
ムッフォレッタサンド(2個)
- ムッフォレッタブレッド 2個
- シチリアの赤エビ 150g
- 塩 1つまみ
- レモン汁 大さじ2
- オリーブオイル 風味づけ程度の適量
- ストラッチャテッラ・チーズ 200g
- ベビースピナッチ(ほうれん草) 一握り
- オイル漬けドライトマト 油を切っておく
- マヨネーズ 大さじ3
- 粉わさび 大さじ½
- 水 大さじ1
起源
シチリアの多くのストリートフード屋台やパン屋さんで多く見掛けられるムッフォレッタ、古代ローマ帝国時代から数百年前にもさかのぼる歴史のある昔ながらのパンです。
ムッフォレッタ(方言によっては、ムッフレッタ、モッフォレッタ、ムッフォレット、ムッフリエッタ)の名称は「柔らかいスポンジ状のパン」を意味するシチリアの方言に由来しています。小麦粉、水、イースト、塩という4つの材料だけでつくられるシンプルなパンで、ハム、チーズ、野菜をはさんだサンドイッチスタイルで提供され、親しまれています。
シチリアのある地方では、イタリアのカトリックの祝祭として知られる11月初旬のフェスタ・デイ・モルティ(日本のお彼岸のように、亡くなった人が現世に戻るってくると考えられる日)の朝に、塩漬けアンチョビ、オイル、オレガノとプリモサーレチーズをはさんだムッフォレッタを食べる習慣があります。




レシピ
ムッフォレッタはハム、生のシーフード、茹で野菜、生野菜、チーズなどの様々な具を挟みサンドイッチスタイルで知られています。
バー・メラヴィリアでは、まさに地中海の味覚といえる厳選された食材を使ったムッフォレッタサンドイッチをスタイリッシュに提供されています。
レシピには伝統的なムッフォレッタブレッドが必要ですが、手に入らない場合には、相性の良い具を組み合わせ、お好みの柔らかな白いバンズにはさんでお試しください。新鮮なエビ、とろけるストラッチャテッラ、しょっぱくて甘いドライトマト、そしてわさび風味のマヨネーズを少しだけ。とても相性のよい組み合わせです。
作り方
先ず、わさび風味のマヨネーズを作る: 小さめのボウルに粉わさびに水を加えペースト状にし、およそ1分おいてからマヨネーズを加えてよく混ぜます。
赤エビのタルタルを作る:生食用の新鮮なエビを入手すること。殻を取って背ワタを取りのぞいた後、ぶつ切りにする。ボウルにいれ、塩、レモン汁、オリーブオイルを加えよくなじませます。
ムッフォレッタを用意:バンズを横にスライスし、半量のわさびマヨネーズを下半分に塗り、ベビースピナッチ、ストラッチャテッラ・チーズ半量、ドライトマト、エビのタルタルの順にのせます。
バンズをかぶせる
逸話
ムッフォレッタの名声は、ニューオーリンズに移民後、1906年にセントラル グロサリー ストアという小さなイタリア食品店を開いたサルバトーレ・ルポ氏にゆかりがあります。彼は、その地でアメリカ人相手にムッフォレッタサンドイッチ(「ムッフレッタ」とも呼ばれる)の販売を始めました。
ムッフォレッタサンドイッチは現在ニューオーリンズでは誰もが知る料理です。定番はコールドミート、チーズ、オリーブサラダがはさんであり、その他のバリエーションもたくさんあります。